
選択の基本仕様
- 左クリックだけで選択状態をトグルできます。
(トグル:選択していないものをクリックしたら選択、選択されているものをクリックしたら選択解除、違う要素をクリックしたら追加) - Shift+左ドラッグで矩形選択。(よく使います)
- Shift+左クリックで、(通常はエッジに当たるクリックを)レーンに対して行うことができます。
- Ctrl+左ドラッグで、画面移動が出来ます。
- Esc で選択解除
- Del で選択削除
補足:上部バーの「click selects edges(エッジをクリック対象にする)」をオフにしておくと、常にレーンを直接クリックできます

サイドパネルの各ブロック
1) Modification Mode(add / remove / keep / replace)
「新しく作った集合選択」を既存選択にどう合成するかを指定します。
- add(和)/remove(差)/keep(積)/replace(置換)。
“新しい集合選択”には、矩形選択・Match Attribute・保存選択の読込が含まれます。
2) Match Attribute(属性で一括選択)
手順:①オブジェクト種別→②属性→③式を入力して Enter。または「Apply selection」ボタンをクリック。
例えばエッジの属性だけでも下記のとおりたくさんあります。いろんな条件で一括選択出来ます。これはこれからよく使うので必ずマスターしてください。

属性を選んだところの真下には式を入力します
- 空欄の式=全件一致。
- 選択した属性のプロパティーが数値属性なら:
<
,>
,=
と数値(評価が true なら一致)。 - 選択した属性のプロパティーが文字列属性なら:演算子と文字列。
演算子なし=部分一致、==完全一致、!
=含まない、^
=完全不一致。
3) Selection operations
選んだ後には、選択集合に対する一括操作。

- Clear(Esc):全解除(ロック種類は除く)
- Invert:反転、現在選択している要素以外を選択する
- Save / Load:選択の保存/読込(読込時は Modification Mode の規則で合成)
- Delete(Del):選択要素を削除(ロック含む)
- Reduce:選択した要素以外を削除
よく使う実戦レシピ
- 左クリックだけでどんどん追加選択
- Selectモードで対象を左クリックしていくだけ(トグル動作)。まとめて選んだ後で Inspect に切り替えれてプロパティーを一括編集する。
- レーンを直接クリックして選びたい
- 一時的に:Shift+左クリックでレーンを指定。
- 常時:上部バーの “click selects edges” をオフにして、左クリック対象をレーンへ切替も可。
- ネットワークを指定範囲だけに縮小(Reduce)
- Shift+ドラッグで残したい範囲を矩形選択 → Reduce ボタン。
- 属性で一気に抽出選択(例:速度>10の道路)
- Match Attribute:「
edge」 / 「speed」 /「 >10
」 → Enter。
- Match Attribute:「
このSellectionモードにはキーボードの「S」を押すと一瞬で切り替わります。そして、選択した後は「I」を押してinspectモードに切り替えて属性の数値を一括変換。など。
息をするように、自然にこの操作が出来たらかっこいいですね。左手はキーボードの上、右手はマウス。操作も見栄えが重要。頑張って練習してみて下さい。!
出典:(エクリプスSUMO)