【SUMO利用ガイド10】Deleateモード編

1. Delete モードとは?

NETEDIT でネットワークを編集するとき、不要なエッジやノードなどを削除するためのモードが Delete モードです。


2. 削除できる対象

Delete モードでは次の要素をクリックするだけで削除できます。

  • エッジ(edge)
    → 道路全体を削除します。接続先ノードは残ります。
  • ノード(junction)
    → 削除すると、そのノードに接続するエッジ(道路)もすべて消えるので要注意。

など

3. Delete モードのオプション

Delete geometry points とは?

  • エッジ(道路)は「始点ノード」と「終点ノード」を結ぶだけでなく、途中に「形状点(geometry points)」 を持つことでカーブや折れ曲がりを表現しています。
  • Delete geometry points をオンにすると、Delete モードでクリックしたときに「エッジ全体」ではなく、その中間点(geometry point)だけを削除できます。

🔹 使いどころ

  • 不自然なカーブを直したいとき
  • 不要な折れ点を削除して直線的にしたいとき
  • 複雑すぎる形状を整理してシンプルにしたいとき

👉 つまり「道路そのものを消す」のではなく、道路の形を構成している曲がり点だけを消す機能です。


🔹 注意点

  • 始点ノードと終点ノードは消せません(それを消すと道路自体が削除されるため)。
  • Geometry point を消すと、その部分が直線補間されるので、道路の形がシンプルになります。
  • 意図せず多くの点を消すと、本来の地図形状と違ってしまうので注意が必要です。

その他安全機能として Protect Elements があります。

  • Protect additional elements → バス停・駐車場などを誤って消さないように保護
  • Protect TAZ elements → 交通分析ゾーン(TAZ)の要素を保護
  • Protect demand elements → 車両ルート・フローなど需要データを保護
  • Protect data elements → 検知器などのデータ収集要素を保護

👉 チェックを入れておけば、重要な要素をうっかり消す事故を防げます。


4. 操作方法と取り消し

  • クリック → 単独削除
  • Ctrl+クリックで複数選択 → Delete → 複数要素をまとめて削除
  • Undo(Ctrl+Z) → 直前の削除を取り消し可能

⚠️ 保存してしまうと元に戻せないので注意。


5. 注意点

  • ノード削除は特に強力で、つながる道路ごと消えてしまうため慎重に。
  • 複雑な交差点で不用意に削除すると大きくネットワークが壊れることがある。
  • 削除前に一度保存しておくか、Undo が効く状態で試すのがおすすめ。

6. まとめ

  • Delete モード = 不要な要素を一発で削除するモード
  • ノード削除は接続するエッジも消えるので要注意
  • Protect 機能で誤操作を防げる
  • Undo(Ctrl+Z)をうまく使って安全に作業するのがコツ

👉 次回は、Selection モード を取り上げます。これも頻出基本スキルなのでしっかりとマスターしましょう。では次回をお楽しみに。

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