1. Delete モードとは?
NETEDIT でネットワークを編集するとき、不要なエッジやノードなどを削除するためのモードが Delete モードです。

2. 削除できる対象
Delete モードでは次の要素をクリックするだけで削除できます。
- エッジ(edge)
→ 道路全体を削除します。接続先ノードは残ります。 - ノード(junction)
→ 削除すると、そのノードに接続するエッジ(道路)もすべて消えるので要注意。
など
選択範囲の中にノードが含まれていると、意図しないエッジが一緒に消えてしまうので消す前にはよく確認を
3. Delete モードのオプション

Delete geometry points とは?
- エッジ(道路)は「始点ノード」と「終点ノード」を結ぶだけでなく、途中に「形状点(geometry points)」 を持つことでカーブや折れ曲がりを表現しています。
- Delete geometry points をオンにすると、Delete モードでクリックしたときに「エッジ全体」ではなく、その中間点(geometry point)だけを削除できます。
🔹 使いどころ
- 不自然なカーブを直したいとき
- 不要な折れ点を削除して直線的にしたいとき
- 複雑すぎる形状を整理してシンプルにしたいとき
👉 つまり「道路そのものを消す」のではなく、道路の形を構成している曲がり点だけを消す機能です。
🔹 注意点
- 始点ノードと終点ノードは消せません(それを消すと道路自体が削除されるため)。
- Geometry point を消すと、その部分が直線補間されるので、道路の形がシンプルになります。
- 意図せず多くの点を消すと、本来の地図形状と違ってしまうので注意が必要です。
その他安全機能として Protect Elements があります。
- Protect additional elements → バス停・駐車場などを誤って消さないように保護
- Protect TAZ elements → 交通分析ゾーン(TAZ)の要素を保護
- Protect demand elements → 車両ルート・フローなど需要データを保護
- Protect data elements → 検知器などのデータ収集要素を保護
👉 チェックを入れておけば、重要な要素をうっかり消す事故を防げます。
4. 操作方法と取り消し
- クリック → 単独削除
- Ctrl+クリックで複数選択 → Delete → 複数要素をまとめて削除
- Undo(Ctrl+Z) → 直前の削除を取り消し可能
⚠️ 保存してしまうと元に戻せないので注意。
5. 注意点
- ノード削除は特に強力で、つながる道路ごと消えてしまうため慎重に。
- 複雑な交差点で不用意に削除すると大きくネットワークが壊れることがある。
- 削除前に一度保存しておくか、Undo が効く状態で試すのがおすすめ。
6. まとめ
- Delete モード = 不要な要素を一発で削除するモード
- ノード削除は接続するエッジも消えるので要注意
- Protect 機能で誤操作を防げる
- Undo(Ctrl+Z)をうまく使って安全に作業するのがコツ
👉 次回は、Selection モード を取り上げます。これも頻出基本スキルなのでしっかりとマスターしましょう。では次回をお楽しみに。