【SUMO利用ガイド4】 コマンドプロンプト編

コマンドプロンプトでの基本操作

 SUMOで「NETCONVERT」や独自プログラムを動かすときには、コマンドプロンプトを使います。
 コマンドプロンプトとは、Windowsに標準で入っている「文字で操作するツール」です。
 普段はマウスでクリックして操作する「GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)」を使いますが、コマンドプロンプトでは黒い画面に文字を入力してパソコンを動かすのが特徴です。


ここでは、初心者がまず覚えておくべき操作をまとめました。


1. コマンドプロンプトを開く

  1. Windowsの検索バーに「cmd」と入力
  2. 「コマンドプロンプト」をクリック
  3. 黒い画面が出てきたら準備OK

2. 左側に出ている表示の意味

コマンドプロンプトを開くと、毎回 左側に文字列 が表示されます。

これは 「今どのドライブ・どのフォルダにいるか(作業場所)」 を示す目印です。

例えば、

と出ていれば、

  • ドライブ:Cドライブ
  • フォルダ:\Users\Public
    を作業場所としている、という意味です。

以降に打つコマンドは、ここを基準に実行されます。


3. フォルダ移動は cd /d が鉄則!

cdとはチェンジ ディレクトリの略です。ディレクトリとはフォルダのことです。

通常の cd だとドライブをまたいで移動できません。
そこで便利なのが cd /d

Dドライブ直下のSUMOというフォルダに移動したい場合は、、(※あらかじめフォルダを用意しておいてください)

→ プロンプト表示が

に変われば移動成功です。

ここで、「d:」はDドライブという意味です。その後は¥マークでフォルダ名をつなげていきます。

ですが、cd /d のあとに打ち込むこのフォルダのパス、毎回打つと大変ですよね。間違えたらエラーになりますし。

そこで、エクスプローラーの下記の部分を表示させ、右クリックでコピーして、cd /d と打ち込んだ後にこれを貼り付けしたら間違いありません。複雑なフォルダでも確実にcdできます。


4. よく使うコマンド

(1) 今いる場所を確認する(cd)

(2) フォルダの中身を表示する(dir

出力例:

(3) フォルダ構造をツリー表示する(tree /f

出力例:

(4) 過去に打ったコマンドを呼び出す


5. SUMOで使う例

SUMOのバージョン確認 (SUMO –version)

SUMOがインストールできているかどうかを確認するときにも使います。

Net ConvertでOSMファイルをネットワークファイルへと変換 (次で詳しく説明します)

など。。


まとめ

  • 左側の表示(プロンプト)は 今いる作業場所 を示している
  • 移動は cd /d パス で一発!
  • dir で中身確認、tree /f でフォルダ構造を可視化
  • ↑キーで過去コマンド呼び出し
  • この基本さえ押さえれば、SUMOのコマンド操作はぐっと楽になります

いかがでしょうか?このコマンドプロンプトを使いこなすことで、一気にプロ感が得られます。ここは基本なので、必ず使いこなせるようになってください。

では、いよいよ次はネットワークを作っていきます。急にレベルが上がるかもしれませんが、しっかりとついて来て下さい!!

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